禅宗寺院の法堂の天井に龍の図が描かれるのは、龍が仏法護持の神将の一つとして重んじられてきたことによります。法堂はその寺院の住持が仏に代わって仏教の要諦を説き示す場として七堂伽藍の中で最も重きを置かれた建築で、龍はそこを守護する役割を果たしていることになります。

また、龍が雲を呼び雨を降らすといわれることから、法堂に法の雨(法雨)を降らせるために描かれたり、同じ理由で火災より守ってくれるために描かれるのだという説もあります。

京都は花園、650年を超える歴史を誇る「妙心寺」。全国に3400の寺院を持つ、臨済宗妙心寺派の大本山です。この妙心寺の威光を殊更にしているのが、天井に描かれた大きな大きな龍の絵。狩野探幽の名作、重要文化財にも指定されている「雲龍図」です。この龍の絵は「目が動く」と言われる通り、見る位置や角度によって様々な表情を見せます。

時間9:00~17:00に拝観は20分間隔で実施(12時を除く)
※但し16時の案内は3~10月のみ
拝観・利用料大人/700円 小学生・中学生/400円
※妙心寺境内は暮らしの道路が通っていますので24時間開放しています。ご自由に散策して下さい。
※個別の塔頭寺院の拝観の際には別途拝観料が必要です。
所在地〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町1
TEL075-466-5381
ホームページ 妙心寺 
https://www.myoshinji.or.jp/

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