世界遺産の天龍寺は、後嵯峨天皇の亀山離宮があったところに、暦応2年(1339年)、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓国師を開山として創建した禅寺。京都五山の一位として栄えた名刹。

方丈裏の庭園(史跡・特別名勝)は往時の面影を今に伝えている。
嵐山、亀山を背景とした池泉回遊式庭園で、貴族文化の伝統と禅好みの手法が溶け合い、四季折々の美しさを見せる。

法堂のみどころはなんといっても天井一面に描かれた「雲龍図」でしょう。
雲龍図はもとは明治時代に鈴木松年画伯により和紙で描かれたものでしたが、損傷激しく修復不能になり、平成になって新たに加山又造画伯により描かれました。

天龍寺は紅葉が有名な右京区の嵯峨嵐山にあるお寺です。妙心寺と同じように円の中に龍が描かれています。作者は加山又造画伯という日本画家で、1997年に天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として法堂の天井に描かれました。

躍動的な龍は八方睨みができるよう描かれているので、じっと見つめながら移動すると円の中心の龍の瞳がこちらを追いかけてくるように見えます。監視されているような不思議な感覚は八方睨みの龍の特徴です。非日常のような特別感を味わえるので京都観光の思い出にいかがでしょうか。

天龍寺の法堂は毎年2月に公開されているのに加え、春や秋に特別公開がされています。公開期間外は見ることができないので、公開時期に合わせて旅行の予定をたててみるのも良いですね。公開時期の予定は天龍寺の公式HPで確認することができます。

時間庭園/8:30~17:00 [受付終了16:50](庭園受付・北門受付)
諸堂(大方丈・書院・多宝殿)/8:30~16:45[受付終了16:30]
拝観・利用料庭園(曹源池・百花苑)/高校生以上:500円・小中学生:300円・未就学児:無料
諸堂(大方丈・書院・多宝殿)/庭園参拝料に300円追加
※行事等により諸堂参拝休止日あり
所在地〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
TEL075-881-1235
ホームページ 天龍寺 
http://www.tenryuji.com/index.html
備考駐車場あり (約120台)

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