海岸の崖や地層が波で削られてできる洞窟を海食洞(かいしょくどう)といいますが、静岡の田牛(とうじ)にある「龍宮窟」は、海食洞の天井が一部崩れて、直径40~50メートルの天窓が開いた二穴洞窟です。ジオサイト(ジオパークの見どころ/地球の活動がわかる地質や地形がある場所)にも認定されており、道路沿いの入口から洞窟を通って天窓の下に立つことができます。

洞窟の壁には海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが美しく層をなし、天窓から差し込む光や底の青い海水とのコントラストはとても神秘的です。洞窟は上からも覗き込むことができ、波の侵食によってできた洞窟の形がハート型に見えることも話題になっています。

また、近くには守護神である龍神を祀った龍宮神社(別名、龍王社)があり、その丘の上からは、東は伊豆半島の爪木崎(つめきざき)、西は石廊崎(いろうざき)までの眺めを楽しむことができます。

写真:PIXTA

所在地〒415-0029 静岡県下田市田牛
TEL0558-22-1531(下田市観光協会)
ホームページ 伊豆下田観光協会 
http://www.shimoda-city.info/tourism/ryugukutsu.html
備考駐車場あり(15台程度。夏季有料。バス不可)

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