東京都心から20~30km圏内に位置しており、約1260haという広大な面積を持つ、首都近郊における貴重な大規模緑地空間です。さいたま新都心駅や大宮駅などの主要駅から2~3kmという近さにありながら、たんぼや畑、雑木林、河川や見沼代用水によってつくられる田園風景と、 生きものを育む豊かな自然が現在も残されています。この地域の歴史はとても古く、独特の文化・伝統が継承されていることも特徴の一つです。

見沼には古くから、竜神の伝説が多く残っています。見沼代用水の工事をしていた井沢弥惣兵衛為永のもとに、美女に化けた竜神が現れ、「沼を残してほしい」と願いました。干拓で住みかを無くす竜神のために弥惣兵衛為永は万年寺に神灯を掲げ、「竜神灯」と名付けてその霊をなぐさめました。この神灯は毎夜、美女(竜神)自身によって灯されたと言われます。

国昌寺の門の欄間には、木彫りの竜が彫られています。 左甚五郎という職人が見沼で暴れる竜を封じるために彫ったものです。 この封じの竜が掲げられたあとは、竜はおとなしくなったそうです。 しかし、ある時葬列がこの門をくぐった際、棺から遺体が消えてしまいました。 「竜が遺体を食べた」と大騒ぎになり、 それ以来、寺はこの門を閉ざしてしまい、「開かずの門」と呼ばれるようになりました。 現在も一定の日以外は、門は閉ざされたままです。

所在地〒336-0973 埼玉県さいたま市緑区大字南部領辻4501
ホームページ さいたま市見沼田んぼ 
http://www.minumatanbo-saitama.jp/outline/culture.htm
備考駐車場なし

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