美しい「洞爺湖」は支笏洞爺国立公園の中心となる湖で、北海道にある屈斜路湖、支笏湖に次いで国内で3番目に大きなカルデラ湖です。約11万年前の巨大な噴火により誕生した湖は周囲約43km(道路周囲約36km)、水面標高84m、湖面積70.7k㎡、平均深度117mで最北に位置する不凍湖ですが、寒さが厳しい昨今では、一部で結氷が見られます。湖の中央にある4つ(大島・弁天島・観音島・饅頭島)の島は約5万年前の湖底の噴火活動で隆起した溶岩ドームが固まったものと言われ、総称で中島と呼ばれています。洞爺湖にはアイヌの人々の伝承の中に、翼がある蛇「ラブシ・オヤウ」が棲んでいたという言い伝えが残っています。全身淡黒色で緑色の目をし。頭と尾が細く俵のような胴体は、異様な悪臭を放っていました。近づくだけで皮膚が腫れたり全身の毛が抜けたりするので「うっかりすると焼け死んでしまう」とおそれていたそうです。ある時、北海道を作った神「コタンコラカムイ」が、二人の若者を洞爺湖中島に送り出し「ラブシ・オヤウ」をこらしめると悪臭が消え、醜かった体が竜の姿に。以来「ラブシ・オヤウ」は湖の守り神「竜神」として崇められるようになったそうです。

所在地〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉142
ホームページ 洞爺湖温泉観光協会 
https://www.laketoya.com/

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