標高四十メートル、小高い山の上にある桜ヶ池は、東西北の三方を原生林に囲まれ、深い緑色の水をたたえる神秘的な池。二万年前、丘陵の谷を砂がせきとめ、そこに涌いた水が池となって現在に至ります。

比叡山の名僧 皇円阿闍梨(こうえん あじゃり)は、世の中の人々を救済したいと自ら悟りをひらくため、難行苦行を重ねました。しかし、仏法をきわめることは非常に困難であると知り、56億7千万年後に出現するという弥勒菩薩から直接教えをいただく以外に、悩みから人々を救う方法がないと考えたのです。ところが、人間の寿命ではこの願いは叶いません。
そこで、平安時代末期、嘉応元年(1169年)6月13日、阿闍梨は龍に姿を変えて、桜ヶ池に入定(にゅうじょう)されたと伝えられています。

遠州地方にはこの桜ヶ池の龍神伝説を筆頭に、「遠州七不思議」と称されるさまざまな奇談が伝えられています。

所在地〒437-1604 静岡県御前崎市佐倉5162
TEL0537-86-2309(池宮神社)
ホームページ 御前崎市 
https://www.city.omaezaki.shizuoka.jp/kanko/watch_goaround/sakura.html
備考駐車場あり

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