乙女の像に至る道程、「開運の小径」と名付けられた分岐に入ると「十和田神社」の参道へ。しばらく歩くと整然とした杉木立と、竜神をかたどった手水舎が見えてきて十和田神社の入口へと至ります。
十和田湖には二つの半島が突き出ており、中山半島の西側が「西湖」、日暮崎の東側が「東湖」、その間が「中湖」とそれぞれ呼ばれています。十和田神社は中山崎の付け根・休屋の奥に位置します。流造の様式をたたえる本殿と、どっしりとしたしつらえの拝殿。細部までこだわりが見て取れる彫刻など、重厚な建築美に荘厳さを感じる佇まい。
祭神として日本武尊が祀られていますが、明治の神仏分離までは東北地方に色濃く残る水神信仰の象徴であったと言われています。その証拠に、江戸時代には十和田山青龍大権現が祀られており、現在も奥の院に祀られています。静謐とした雰囲気の中、今も竜神の息づかいを感じるかのような神秘に満ちた場所です。

御祭神日本武尊(やまとたけるのみこと)
所在地〒034-0301 青森県十和田市大字奥瀬十和田湖畔休屋486
TEL0176-75-2508
ホームページ 十和田湖国立公園協会 
http://towadako.or.jp/rekishi-densetsu/towada-jinja/
備考休屋北駐車場より徒歩5分 ※有料です。普通乗用車 1回500円

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